若い人が見学に来て、そのまま応募せずに帰っていく。求人票の条件より先に、工場の中を歩いた印象で決まっていることがあります。長田工業所は、職人が集まらなかった鉄工所から、大卒の新卒が入社する会社になりました。そのあいだにやったのは、工場を綺麗にし、危なくない場所に変えることでした。同じことを、御社の見学コースから始めます。
FACTORY TOUR
職人が集まらなかった鉄工所の話
15年ほど前の長田工業所は、職人中心の鉄工所でした。求人を出しても若い人は来ず、中途採用や外国人の採用に広げても、やがて頭打ちになりました。
そこから取り組んだのが、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)と工場の安全化、そして健康経営です。健康経営優良法人「ブライト500」には2023年から3年続けて認定されました。
そして2024年4月、大卒の新卒が入社しました。
新卒は、工場の何を見ていたか
2026年10月、入社した新卒に決め手を聞きました。こちらから例を出す前に、本人が自分から話した言葉を載せます。
決め手の一つは、工場が綺麗だったことです。前に入った工場は床に油が広がっていて、滑りました。
入社3年目
親に会社の写真を見せたら、真っ先に「すごく綺麗だね」と言われました。
入社1年半
話を聞いた新卒のうち、「安全対策」という言葉で決めた人はいませんでした。出てきたのは、綺麗、暗くない、床に油がない、危なそうじゃない、という見た目の言葉です。見学に来た人と、その親が見ているのはそこです。
高校生の就職は、見学で決まる
高校生の就職活動は、7月1日に求人が公開され、9月5日の応募開始までの約2か月で応募先を決めます。多くの都道府県では、最初は1人1社しか応募できません。その2か月のあいだに行くのが、応募前の職場見学です。
- 労働局は、高校生の求人を出す会社に、応募前の職場見学を受け入れるよう呼びかけています。東京労働局は、求人を申し込むときに見学の実施予定表を出すよう案内しています。見学は求人の手続きに組み込まれています。
- 福井労働局の高校生向け求人企業説明会の報告では、企業のイメージを上げる取り組みとして「安心して働ける会社」が挙げられています。
- 長崎県は、高校生の保護者が社内の設備や雰囲気を見て回る企業見学ツアーを行っています。見学に来るのは本人だけではありません。
出典:東京労働局「職場見学の積極的な受入れにご協力ください」、福井労働局「高校生サマー求人企業説明会」報告、労働新聞 2025年4月30日、ジンジブ 2025年7月調査
見学で歩く20mから直します
工場を全部いっぺんに直す必要はありません。長田工業所は、次の順に見て、直す場所を決めます。
- 見学コース。見学者が入口から歩く通路と、立ち止まって説明を聞く場所。床の油、暗い通路、むき出しの機械、手すりのない段差を先に直します。
- 求人の写真に写る場所。求人票やホームページの写真に、そのまま出せる場所をつくります。
- 入社してから毎日働く場所。入社後しばらくして「やっぱり危ない」と感じさせる場所は、辞める理由になります。


※お客さまの工場は守秘義務のため写真を載せられません。長田工業所がこれまで手がけてきた見学通路の改善をもとに AI で描き起こし、担当者が内容を確認した画像です。
約束できるのは、見学で落とされない工場にするところまでです。応募が来るかどうかは、条件や仕事の中身にもよります。ただ、見学で「危なそう」と思われた工場は、応募先を比べる段階で残りにくくなります。
長田工業所の採用のこれまで
職人中心の採用から、中途・外国人の採用、そして2024年からの大卒の新卒へ。長田工業所が若い人を迎えられたのは、工場の見た目と安全を変えたあとでした。なお、長田工業所は現在、新しい社員の募集をしていません。このページに書いたのは、これまでの実績です。
御社の見学コースを、一度歩かせてください。